Journal

脳みそのチューニング2016.03.03

ヒト科ヒト属

 お久しぶりです。

 
Rockakuに入社してから、あっという間に1年が経ちました。
この1年間で更新したブログの回数は、なんと3回。(2月・3月・4月)
3ヶ月坊主でしたね。失礼しました。
 
この1年を振り返りたいのですが「だったら逐一、ブログを書けばいいのに」と
代表につつかれそうなので、ひとつだけ。1月に25歳を迎えました。
 
以降は、とりとめのない最近の発見について書いていきます。
 
去年の暮れから、猫と暮らしはじめました。名前は明かしません。
人生で一度も動物を飼ったことがなかったので、最初はしどろもどろでした。
「キャットフード食べる?」「…(尾をフリフリ)」「どっち?」「…(歩き出す)」。
こんなキャッチボール、いや、壁当てをすることだけが精一杯の日々がひと月ほど。
玄関を開けたら、短い鳴き声を上げながら、ノソノソと歩いてくるようになったのが年始。
「餌をくれる人」として認知されはじめたことに託けて、ひざ乗りをマスターさせたのが先月。
着実に距離を縮め、猫との暮らしも様になってきた今日この頃、思うことがありました。
 
「僕は人間だ」
 
猫の目線は、人間の足首程度しかありません。カラダはとても柔らかいです。
また、糞尿後のデリケートゾーンや体毛をなめたり(グルーミング)、
思い出したように突然リバースをします(生理現象)。
そして、その口、その舌で、僕の手や顔を掃除してくれるのです(スキンシップ)。
 
この習性ひとつひとつが、人間に持ち合わせていないモーションであって、
猫が猫であることを証明するためのサインなんだと、初めて気付かされました。
同時に「ああ、僕って人間だったんだ」と、温便座に腰を掛けながら思ったわけです。
 
当然、その後はトイレットペーパーも使いますし、レバーを倒して水も流します。
そして手を洗うし、余裕があればヘアスタイルなんかもチェックします。
この行動は、人間にしかできません。ヒト科ヒト属だけの特権です。
 
電車を使って仕事をするのも、人間だけ。
ビールを飲みながらクラブで踊り狂うのも、人間だけ。
さよならを悲しんだり、想いを綴った手紙を書けるのも、人間だけ。
…と、だんだんと大きくなる妄想を一旦留めて、
人間の身体性・思想性・創造性ってすごいなと、漠然と感動したわけであります。
 
この翌日、東西線に乗り込んで、空いている座席に座りました。
目の前には男性、男性、女性、少女。遠くには作業着、赤いコート、中吊りのビール。
いろんな年齢、いろんな顔つきの人間がいるこの世界は素晴らしい。
そんなことを想いながら、電車は地下へと潜っていったのです。(中野~落合間)
 
これからも、人間であることを誇りながら、
餌をくれる人を演じようと思います。
 
以上、脳みそのチューニングになった、個人的な体験でした。
 
あと、猫と暮らす人って、「3人(本人+猫2匹)で住んでるよ」と言うじゃないですか。
匹じゃなくて、人と数えるやつですね。これも飼ってから気が付きました。
ひとつ屋根の下で共同生活しているなら、きみ(猫)も一員(人間と同属)だよね、と。
 
あ、最後に最後に、4月1日(金)夜、Rockaku主催でお花見を開催します。
関係者の皆さま、ふるってご参加ください。スタッフ一同、楽しみにお待ちしております。
(詳細は森田・中尾・船木までおたずねください)

船木 俊作

船木 俊作

1991年/新潟県新潟市出身
文系の大学を卒業後、百貨店系の広告制作会社を経て、Rockakuに入社。
メンバー最年少として、リサーチからライティングまで幅広く担当する。
得意なフィールドはフード、アパレルなど。

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