2008.10.01
[ 1.つたえるちから ]
独立してよかったこと(大昔の日記・加筆)
会社員時代、そうとうにできなくて、
もの凄く苦しんだ代理店の案件があった。
それはもう、トラウマ級にしんどかった。
で、いま、それと同等か、
それ以上の難易度の案件を、
わりと普通に1人でやってたりする。
相手は「トラウマ」と同じ系列の代理店。
評判も悪くはない(と思う)。
ここで、素直に喜んでおけばいいのだけれど、
どうしても考えてしまうことがある。
「なんで、自分は会社という環境で、
うまく立ち回れなかったのか」
・・・この1年半、常に検証を続けてきた問題だ。
で、結局、責任逃れ的な思考と、
無駄なプライドのせいだったんじゃないかと思うに至った。
こんな仕事のせいで。
こんなクライアントのせいで。
こんなデザイナーのせいで。
こんな代理店のせいで。
こんな会社のせいで______
自分はもっとできるはずなのに。
どこか他にもっと上手く動ける会社がある。
自分を評価してくれる会社がある______
自覚なんて無かったけど、
たぶん、そうやってへこたれていったのだと思う。
これじゃあ生じたエラーの分析に至ることなんてできない。
無担保の希望的観測と、
無根拠のプライドが両足にからみついて、
前に進めない状態が続いていたのだと思う。
でも、最終的にはそんな希望的観測も朽ちて、
クソみたいなプライドも風化して、
足下には何にも残っていなかった。
かつて無いほどに「空っぽ」な挫折。
結局、そこで一度"廃業"に至ったわけである。
正直、それでよかったと、心から思う。
僕は本当に謙虚になった(あくまで以前よりという話ですが)。
下らんことで怒らなくなった。
目の前の問題に肉迫して考えることを覚えた。
モノゴトをシンプルに整理する習慣と技術が身に付いた。
自分を壊さない範囲を見極めるキャパができた。
いっぺん粉みじんになったから、
わりと適確な再構築ができたのだろーなあと。
まあ、そんな風に思ってしまうウチは、
まだまだ余計なプライドがあるのかもなあ。
なんて。
