自己評価と設計

自己ブランディング(という言葉は微妙だけど)のスコア計測は、
日々のオファー分析からだと思うのね。

どんなオファーがどれくらい来るのか。

それが自分を取り巻く他者の評価そのもの。
「オファーが来ない」ってのも含めて評価だから。
そこからビジョンに合わせた微調整を重ねるしか無いじゃない。

重ねた微調整の回数こそがキャリアだし、
精度の向上こそが成功の第一歩でしょ。

と、誰にいうでもなく。


USTREAMはじめました。

ヒマナイヌ・川井さんのUSTEAMER養成講座(デジタルハリウッド)を
横目に見つつ、英語フォームに四苦八苦しつつもどうにか登録し、
そのまま第一回の放送を敢行。
なんと4時間喋り続け、
養成講座終わりからインサートしてきた川井さんと、
2元中継実験を同時に行うという波乱の幕開けで、
僕のUST道はスタートしました。

ついったーラジオ部会やWhiteROOMで、
ちょいちょい出させていただいていたこともあり、
意外とたくさんの方に観ていただけるようになりました。
システム把握のためにはじめたにも関わらず、
すっかりはまっています。

(貼り付けてあるのは、パンダメイクでコピー論を語った回です)


ニッチと対極〜思い描いてた未来は今

高校時代くらいに観た深夜番組のお話です。
(後に「いとしの未来ちゃん」第9話と判明)

地上波だけで数百チャンネルが存在する仮想の
未来社会を描いたドラマがあったんですよ。

そんだけチャンネルがあったら、
視聴率1%でもメガヒットという世界。
そんな中、スマッシュヒットしてるのが、
デブ専アイドルの生活を
24時間垂れ流すだけの番組だっていう前段から、
ストーリーはスタートするんですね。

んで、主人公はその番組に対抗して
高視聴率番組をつくらなきゃならない。

試行錯誤の結果、
「何も映さない真っ暗な画面を放映する番組」
をつくって大ヒットすると。


大筋では、視聴者は見ることに疲れていた...
という、星新一的なオチでは合ったんですが、
未だ根強く、デブ専=「ニッチ」と、
真っ暗=「対極」という切り口を僕にすり込んだ番組なんですよ。

地上波数百チャンネルということは無いけど、
YouTube、Ustream、ニコニコ動画、その他のあらゆるネットコンテンツ...
幅がテレビの外にはみ出たというだけで、
今まさに、そのドラマに描かれた「未来」が、
そのまんま来ていると思ったりしてます。

今、この時代、求められる「ニッチ」と「対極」の在りようって、
いったいどんなモノなんでしょうか。

ってなことを、最近、朝な夕な考えているんです。


「フリーランス食堂」について

初めて僕のブログを読まれる方も多いと思うので、
六角食堂の話からご軽く説明します。

僕の個人事務所「Rockaku(ろっかく)」は、
普段はパンフレットやweb、
ネーミングやブランディングを手がける、
コピーライター事務所です。

事務所とは言うものの、
その実態は元麻布の片隅にひっそりたたずむ、
推定1950年代製のおんぼろ2階建て長屋。

これまで数人のクリエーターが住む
シェアハウスとして機能していましたが、
メンバーの家庭の事情などから、
最終的に僕一人が残りました。

結局、1F丸ごとがほとんど使わない空間となってしまい、
趣味で続けていた出張料理人の仕事を、
「ここでやればいいじゃないか」という結論に達し、
「六角食堂」という名前で、
ひっそりと料理イベントを始めたのが2009年の後半です。

▼写真は2Fのラウンジスペースです
_0012601.JPG

そして、六角食堂の2010年一発目のイベントとして、
以前から温めていた「フリーランス食堂」について
Twitterでつぶやいたところ、多くの方々から
うれしい反響をいただき現在に至ります。

人数的に拡大したいという思いもあり、
会場は別のスペースを手配中です。


同じ会社で働く人間が、同じ釜のメシを食う社員食堂。
それは、フリーランサーにとって、最も縁遠い施設です。

正直、そういう交流をパージして働くスタイルも、
フリーランスのあり方ではあるんですけど、
まあ、たまには大勢でメシを食うのもいいじゃないかと。

働く業界や、持っているスキルなんて、
この際、ばらばらでもいい。
でも、「自分の足で立って、自分の腕で稼ぐ」
そんな生き方を選んだという点において、
心意気は同じはず。

だったら、フリーランスが集まれる食堂をつくりたい。
という、至極シンプルな発想から、この企画は生まれました。


どこかの有名人の下に集まって行われる、
勉強会だとか、交流会みたいな
理屈っぽいコンセプトが必要だとは思っていません。

同じ思いを持って働いている人間が、
同じテーブルに集まって、
その真ん中に美味いメシがある。
それだけで十分。

六角食堂はそのための場所と時間と
おいしい献立を用意しようと思っています。

_______________________________________
情報は随時、Twitterでお知らせいたします。

RockakuのTwitter ID: http://twitter.com/Rockaku
フリーランス食堂ハッシュタグ: #freelance_syokudow


第1回カリキュラナイト@copilot(2009.10.9)

全ては、多摩美時代、
椹木野衣先生の授業で見せられたビデオからはじまった。
サイケデリックで、「スマートではないスタイリッシュさ」があふれる、
むちゃくちゃかっちょいいオープニング。
そして「どうかしている感」満載のスピーディーでコミカルな展開。

それが『カリキュラマシーン』の第一印象だった。
70年代、伝説と歌われた『ゲバゲバ90分』を手がけたスタッフが、
そのクリエティビティを注ぎ込んでつくった子ども番組である。

※こんな感じ


入手したかったけど、当時は学生には
高価なセルビデオしかなくて、そのまま断念した。

が、最近ふと思い出してアマゾンで調べたら、
DVDボックスが発売されていたので即買いしたのだ。

しかしながら、一人でまとめて見るのもつまらないなあと、
しばらくほったらかしていた。

んで最近入り浸っているTwitterで、
「誰か一緒にカリキュラマシーン見ましょうよ」とつぶやいたところ、
「ねじ山」でもお世話になったAR三兄弟の長男こと川田十夢さん
ITデザインハックで絶賛連載中!)が呼応。
当時の制作背景などを深く知る編集者さんを
解説者としてブッキングしていただけた。

そこでRockakuがデスクを置かせていただいているcopilotさんの会議室をおかりしての
上映会「カリキュラナイト」開催の運びとなったわけである。

ゲストも幅広く、劇団「悪魔のしるし」主宰の危口さんと、
その美術を手がける建築家氏、
若き日のRockaku森田と企画展を手がけてくれた盟友であり、
最近では椎名林檎のPV制作などもこなす
「合同会社アイデアスケッチ」代表の山口真人氏
様々な音楽制作を手がけるQUREAさん
毎度おなじみ、後輩の夫婦クリエイターズ「田印」、
そしてRockaku森田の"バカ弟子"こと、某社コピーライター・ハヤシダ......と、
システム開発、舞台、空間、映像、音楽、テキスト等々、
見事に分野のベクトルがバラバラなメンツが揃った。


当時の資料と詳細な解説、各人の意見交換を交えた
鑑賞会は2時間以上に及び、
非常に濃厚で、有意義なものになった。

そこでわかったことは、
「突き抜けた最新型」は古びることなく時代を飛び越える、
「強度」を持つということだった。


宮川泰を中心に数百は作曲されたというオリジナル楽曲、
なんの説明もなく茶の間に座るやけにリアルなゴリラ、
日活ニューフェイス・宍戸錠の怪演、
90年代のヒップホップ台頭を予言したかのような
スクラッチ音を使用した演出、
50音から「を」を除外するか否かを真剣に議論・提言する姿勢、
徹底的に作り込まれたコントパートとアニメーションパート、
そしてそれらを繋ぐリズムの緻密な計算.........

音楽、映像、演出、編集、デザイン。
全てが当時の最先端であることはもちろん、
クオリティの点でも飛び抜けた存在だったことは、
まず間違えない。
だからこそ、進行形で活動するプロのクリエーターが揃って見ても、
物凄く面白いし、随所で「やられた感」を味わうことが出来る。


しかしながら、着目するべきはその芯にある「教育」への情熱だ。
その温度の高さは、編集者さんが提供してくださった
当時の企画書(超・貴重)からもうかがい知ることが出来る。

編集者さん曰く、世間での「カリキュラマシーン」再評価の多くは、
ちりばめられたギャグや、シュールな展開にしかなく、
その骨子を貫く「教育=カリキュラム」とその表現に対する姿勢が
置き去りにされているのだという。

企画段階での手法も行くところまで行っていたらしい。
数十人の構成作家をデカイ部屋に閉じこめて企画を書かせ、
書き上がったもので紙ヒコーキをつくって、
よく飛んだものから制作していくとか......
「量」から「質」を構築していく手法は、
面白法人カヤックさんに通じるものがある...といったら怒られそうだけど。

編集者さんの解説を聞きながら、
川田さんや僕は、この「意志」を引き継いだ上で、
「いま、どんなものをつくるべきか」を考えはじめている。

この会は今後、シリーズ化する予定。
どんなクリエーターを巻き込み、
どんな掘り下げ方をするのか......
そして、どのようなかたちで、表層に終わらない、
「芯からのリスペクト」を持った「アウトプット」ができるのか。
その答えは、もうちょっと先のことになりそうだ。