2009.08.12
[ 1.つたえるちから ]
「P to P」に向かわないために。
「P to P」
とある会議中に出てきた言葉です。
広告や販促ツールは、
企業から生活者に向けたものを「B to C」=Business to Consumer
(例...チラシとか電車の中吊りとかダイレクトメールとか)と、
企業から企業に向けたものを「B to B」=business to business
(サーバのパンフレットとか、建材のカタログとか)とに大別されます。
一般的に「B to C」の表現の方がイメージ重視で柔らかく、
「B to B」の方がスペック先行で硬派って感じです。
(すんごくおおざっぱだけど)
で、「P to P」。
これは「professional to professional」を意味します。
つまりは、玄人受けってことです。
最初からそう言えという話もありますけどね。
WEB業界と、コピーライターの世界に顕著なんですけどね。
一部のクリエーター達が走る、
「賞狙い」とかって言われる、あの感じです。
先進的なシステム、大胆なアクション、奇抜なフレーズ・・・
面白いし、目を引くけど、ふと冷静になってみると、
誰に向かって何を訴えているのか、ちょっと「?」なクリエイティブ。
もちろん、「話題性」自体が目的として設計されているわけですが・・・
僕にとっての「賞狙い」って言葉は、
数年前まで「ひがみ」が多分に含まれていました。
それは認めます。
広告賞なんて、自分とは関係のないような、
華やかで遠い世界のように見えたからです。
でも、今は違います。
目の前にいる家族や友人、一緒に仕事をしてくださるクライアント。
自分と同じ世界を生きる、「ふつうのひと」たちに伝わる言葉とデザインを求め、
日々、七転八倒して、自分の戦う場所を「そこ」だと決めた今は、
まっすぐに、胸を張って、「P to P」ではイカン!と言えます。
折しも時代は未曾有の不況。
クライアントの大切なお金、
盟友とも言うべき制作会社の人員を預かることが、
ディレクターである僕の仕事だったりします。
自己満足なんて許されません。
そもそも、そんな仕事に満足なんて出来るはずもないわけで。
自分の会社の広告に少しでも「?」をお持ちの企業の方、
その広告が「P to P」に見えたら、
ちょっと再考してみるのもいいんじゃないでしょうか。
