2009.04.27
[ 6.路傍のデザイン ]
2009.04.27
[ 1.つたえるちから ]
「用」が「かたち」と出会うとき

とあるインテリアデザイナー氏が言った。
「駅の手摺に点字が貼ってあったりするじゃないですか。
あのデコボコでね、たばこを消しちゃうヤツがいるんですよ」
この話を聞いたとき、自分を含め、
その場にいた全員が同じ反応を示した。
「ひどいヤツがいるもんですねー」
でも、デザイナー氏はそれを遮ってこう続けた。
「たしかにそうなんですけどね。
僕らデザイナーはそこで終わっちゃいけない。
そこには、人間にとって、たばこを消しやすい
かたちがあったってことに目を向けなきゃいけないんですよ」
目から鱗だった。
ひときわ大きく頷いてしまった。
「ゴミ捨て場でもないのに、ゴミが捨てられて溜まる場所の姿を知ってこそ、
秀逸なゴミ箱が生まれたりするんじゃないかって。そう思いませんか」
たしかにそう思う。
「たばこを消す」という「用」が、点字の凹凸という「かたち」に出会って、
新たな機能が生まれてしまうこと。
道徳的には本当にひどい話ではあるのだけれど、
そこには道徳や制作者の意図を超えた「流れ」と、
デザインの「芽」の様なものがあって、
「ひでえ」という良心的意見を度外視したくなる、
エキサイティングな何かを感じてしまった。
人間は、無意識以上、工夫未満の領域で、
「なんとなく」動いてしまう瞬間がある。
それはひどく生理的で、ごく自然な肉体的動作の
流れの中で起こるものだろう。
その中にこそ、デザインの源泉が潜んでいる。
そんな風に思わされてしまった。
そんなお話 in 白木屋/全員30歳超えたオッサン
2009.04.25
[ 2.日々 ]
木彫リューション
もはや北海道のアイコンと化している熊の木彫り。
ベタすぎて、誰が何の目的で買うのかも見失われつつある存在は、
それでもまだ根強く存在し、さらに進化していた。

何とも言えないこの表情。そしてこの価格。
工芸品としてのクオリティと、アイデアが秀逸なだけに、
その「秀逸さ」の矛先がどこに向けられているのか...それが大きな謎。
でもまあ、売場で眺めている分にはサイコーです。
2009.04.19
[ 4.ごはんのはなし ]
大判振る舞い!!
ロケが無事完了し、オフとなった時間で小樽へ行きました。
で、何気なく入った駅前の「三角市場」という小さな市場で、
小売りと食堂を兼ねた、いい感じのお店を発見。
買ったカニや貝をその場で調理してくれるという、
グルメ番組定番のアレですよ。
撮影に尽力してくれたスタッフへ感謝を込めて、
ガッツリごちそうしようと、大きなツブ貝や、帆立、毛ガニを大人買い。
刺身、網焼き、ボイルと調理の注文を出す僕。
そして来た料理を片っ端から撮影してしまう、
仕事熱心(?)なカメラマンとアートディレクター。


本当にサイコーでしたね。
2009.04.19
[ 2.日々 ]
奇妙な絶景〜中国へ行ってきました
驚くほど唐突に、不思議なほど違和感なく、
それは現れました。
一見すると、本当に中国の様な景色ですが・・・北海道です。
新登別大橋から撮影した有名廃墟「天華園」の高楼。
閉鎖後10年を経たテーマパークの絶妙な朽ち加減が、
北海道の雄大な景色にとけ込んで、
おそらくは設計者の意図をも超えたリアリティを醸し出しています。
途方もないスケールのデカさと、
何とも言えない不気味さ、それと少しの哀愁が漂う、
奇妙な絶景でした。

