「テキスト・デザイン」を提唱してみる。

近頃、コピーの仕事は、
広義でのデザインなんだと思うようになった。

例えば、階段の手すりの先端が丸くなっているのは、
さわる人に配慮しているからで、
つまり、そういった「理由」によってかたちづくられるモノ、
それがデザインでしょ? すっごいおおざっぱだけどさ。


で、コピーだ。

「なんでそこはひらがななの?」
「文字数はなんで短い方がいいの?」
「なんで改行するの?」
「句読点を打つ場所の根拠は?」

つまりそれは、
「わかりやすいから」だったり、
「その方がやわらかな印象になるから」だったり、
「読みやすいから」だったり、
「音としてキレイだから」だったりする。

そこにはその言葉をかたちづくる理由がある。
だから、そこに、かたちが浮かび上がる。
だから、コピーは、デザインなんだと思う。

ねー。
こんなこと考えてるから、
ライターにはなりきれないんだよ。
もちろん、ものすごくしっくりきてるけど。


新境地

美容系専門学校の入学案内を担当。
ターゲットは当然、女子高生だ。

「きゃぴきゃぴな感じで!」

というディレクターの指示の下、
試行錯誤すること3日間。

文中に「♪」をつけるという、
いままでの自分のコピーワークでは、
あり得なかった表現に辿り着いちゃったッ♪

「いい仕上がりだけど、モリタさんが書いてると思うと・・・」

というのがディレクターの評価。
うん。僕もそう思うよ。
4月頃、worksにアップ予定。


ジャングルブック

ようやっと自覚が芽生えてきたのだけれど、
僕はどうやらデザイナーに育てられたライターのようだ。

美大時代から最初の職場、独立した現在に至るまで、
同業者よりデザイナーと接してきた時間の方が遙かに長いし、
たぶん、影響もいっぱいいただいている。
コピーを考えるときも、何だかんだでビジュアルから入る方が多い。

おかげで、普通のライターコースからは相当離れたわけで、
なんか、ジャングルで育った狼少年みたいな感じ。

そもそもにおいて、事務所に屋号を着ける文化って、
ライターにはあんまり無いみたいだ。

たまたま、独立したとき、周囲のフリーランスの
かっこいいお兄さん達(年下含む)が、
みんな屋号を持っていたからまねしたわけだけど、
思えばみんなデザイナーさん。

でもね、だからこその立ち位置だと思う。
将来、どんな組織をつくって、
どんな仕事をしようか。
日々迷って、悩んでいるけど、
一つだけはっきり決めていることがある。

それは、事務所内にデザイナーを置かないこと。
そして、デザインには直接手を出さないこと。

デザインをしないというスタンスで、
多くのデザイナーと関わってきたからわかる。
俺、向いてない。あと、やっぱ、敬意だな。
自分が本意気でテキストをつくるように、
彼らはビジュアルに本意気だ。

何より、沢山のデザイナーと関わるからこそ、
ライター、エディター、ディレクターの仕事は面白くなる。

そんなことを思いながら、
月曜締切の原稿、まだ20ページ以上・・・


カッコよさの基準

珍しく音楽の話題をば。
Tokyo No.1 Soul Setのニューアルバム
「Beyond The World」が発売されました。
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高校時代、幻のイベントとなった野音のLB祭りで衝撃を受けてから、
もうかれこれ10年以上聴いてるねー。
評価出来ないくらいに、自分の中の「カッコいい」になっている。

「行き交う人の少ないこの街は夕日のかけらで夜を告げる」

口に出して読んで欲しい。
唇の重なるテンポが美しすぎる。
こんなに見事な言葉の、音の列びを、
高校生の僕は知らなかった。

よくて3年に1枚程度しかアルバムが出なかったんだけど、
レコード会社移籍で活性化してて、すげーうれしいですよ。
しばらくヘヴィーに聴き込みます。